ブラウジング | ||
ブラウジングとは?
ネットワーク上の共有リソースを利用し易くするためにWindows独特の手法でもってコンピュータ一覧を
作成・保存するための仕組みをブラウジングと呼びます。
マイ ネットワーク(エクスプローラ)の表示にこの保存されていたコンピュータ一覧が使用されます。
注意!
実際に常時接続されていてリアルタイムに検出しているコンピュータをエクスプローラに表示する訳ではありません。
そんなことをしては負荷が高くなり過ぎますから。
検出(接続)されていないものをどうにかしてアイコン表示してしまうための苦肉の策として複雑な手法でもって
過去に作成されたコンピュータ一覧をアイコンで表示しているに過ぎないので
到底、完全な動作は期待できません。
蛇足(OSの愚痴)
ハードディスクにあるWindowsフォルダを表示する方法としてプロンプトで
DIR C:\WINDOWS と打ち込んでくれればOS的には作業が楽なんですよ。
同様にネットワーク上の共有リソースには DIR \\192.168.0.2\SHARE
という様に \\IPアドレス\共有名 と指定してくれれば一番楽チンです。でも普通のユーザーは
相手のIPアドレスなんかいちいち把握していませんよね。でも大丈夫、わたくしWindowsには独特な
NetBIOS名での名前解決という仕組みを用意してございますのでこいつを利用すれば
DIR \\MARS\SHARE という様にIPアドレスを
コンピュータ名で置き換えることができます。かなり便利になったでしょう?えっ『GUIでやれ!お前は10年前のOSかぁ〜?
俺様はマウス専門だぜ。』ですって。でも旦那エクスプローラにちゃんと表示させるのって結構キツイ仕事っすよ、
外付けHDDだって付けたり外したりすれば砂時計になっちまうじゃないですか、何十台のパソコンが年中ON、OFFしていりゃ
とても表示しきれませんって論外、無理無理、できませんって。(旦那がっくりする)
あの〜、そんなに気を落とさないでくださいよ。実は表示する方法もあるにはあるんですがやっつけ仕事になっちまうんですよ、
あっしもコンピュータの端くれですんで正確じゃないことは気が進まないんですけれど旦那がどうしてもキーボード嫌いで
アイコンLOVEってんならこの方法を使ってみてくださいな。どうです?あまりハードに使わないならアラもそんなに
目立たないでしょ。気に入って貰えましたかそいつは良かった。ではごめんくださいまし。
・・・えっ、この仕組みですかブラウジングって言いますけどね。
ブラウズリスト
マイネットワークで表示されるコンピュータ一覧のもとをブラウズリストと呼びます。
そしてブラウズリストを作成しているパソコンがマスタブラウザです。ブラウズリストはマスタブラウザが保持しますが
同時にブラウズリストのコピーがバックアップブラウザにも保存されます。バックアップブラウザは
家庭内では通常1台ですがワークグループ内の台数が32台を越すごとに1台増えます。
あなたのパソコンでマイネットワーク(XPではワークグループのコンピュータ表示)をクリックした時の動作を
説明しますと、
1
まずあなたのパソコンはマスタブラウザに「ブラウザ(マスタ+バックアップ)を教えてください」と要求します。
2
するとマスタブラウザが自分の名前とバックアップブラウザの名前を返答してきます。
3
そして、あなたのパソコンはこの名前を保存します。
4
次に、あなたのパソコンはこの保存された名前の中から任意で1つを選び出しそのパソコンにブラウズリストを要求します。
5
送られてきたブラウズリストを元にコンピュータ一覧を作成・表示。
思いの外、手数が掛かっているものですね。もっとも次回からは名前が保存されているので
1 〜 3
は行いません。
しかしどうにも不思議な仕様に見えてしまいます。マスタブラウザのリストを優先的に採用し何かの理由で取得できない時に
バックアップブラウザのコピーを使えば良いじゃないのと思うのですが・・・通信の集中をさけるためなのかしらん?
マスタブラウザで保持しているブラウズリストは常に更新作業が行われていますがバックアップブラウザにあるコピーは
12分に一度しか更新(同期)されません。したがって、バックアップブラウザにあるコピーが採用されると同期するまでの間は
(最大12分)過去のリストを表示しますので起動直後のパソコンは表示されず、終了直後のパソコンは
消えずに依然として表示されたままです。困ったことにこれが正常動作です。
厄介1 ブラウズリストのタイムラグ
各々のパソコンはマスタブラウザに対してブラウズリストへの登録・更新・削除申請(Host Announcement)を行っています。
起動した時には「〇〇です、起動したので登録願います。」
稼動中は数分〜十数分ごとに「〇〇です、稼動中なので更新願います。」
終了時には「〇〇です、シャットダウンするので削除願います。」
というような具合です。
ただ、少々不安定な傾向が見られます。OSにもよりますけれど時折り更新や削除に失敗することが
あるようです。
この問題の対策というかフリーズして削除申請せずに強制終了するパソコンへの対策としてなのか
三回連続で更新要求がないパソコンはブラウズリストから削除されます。
特にWindows 98はよく登録抹消に失敗するようでシャットダウン後30〜40分間表示されっぱなしな事がしょっちゅうです。
厄介2 ブラウズリストへの登録・更新・削除そのものが完璧でない
マスタブラウザ
このように大切な仕事をしているマスタブラウザは安定動作が望まれるので企業のNTドメイン環境では常時稼動の
ドメインコントローラ(OSはNT Server、2000 Server)がマスタブラウザになります。
家庭内のワークグループ環境では高価なサーバー用OSは購入できないし、常時稼動のパソコンを用意することすら
厳しいですから稼動中のパソコンの中で安定度の高いOSを優先的にマスタブラウザに選定しています。(OSの種類で
優劣がつかなければバックアップブラウザとして動作中かどうか、一番稼働時間の長いの、名前のアルファベット順とかetc...)
そしてマスタブラウザが正常終了する時、およびマスタブラウザが(フリーズしたりして)いなくなったと考えられる時
(バックアップブラウザのブラウズリスト更新要求にマスタブラウザが応答しない時)等にマスタブラウザの再選定が
行われます。
注意!
起動直後のパソコンではマスタブラウザとの通信が必須なので何らかの理由でマスタブラウザが落ちてしまい応答しなくなった場合は
最大12分間にわたって完全に一覧表示が不可能となります。
厄介3 マスタブラウザの常時安定稼動に難アリ
複数プロトコル
異なるプロトコルを使用するパソコンが表示されてしまっても問題ですからブラウズリストはプロトコル毎に作成されます。
ブラウザ選定・ブラウズリスト取得などもプロトコル毎になりますから複数プロトコルを使うことはそれだけ負荷も増えますし
コンピュータ一覧表示の反応を鈍化させてしまう可能性があります。
そして、コンピュータ一覧表示のアイコンにはどのプロトコルで作成されたブラウズリストを参照したものかということが
全く明らかにされません。このことを理解していないと『特定のパソコンからのみ表示されないコンピュータがある』という
当然のことをトラブルと考えてしまったりします。
厄介4 接続可能なプロトコルを表示しない。
複数セグメント
最近はBBルーターが安価なので家庭内であってもこれを複数導入してしまうケースがあります。基本的にBBルータは
一方通行の機器だしブロードキャストも通りませんからこれに跨って(介して・通して)ブラウジングを行うことは不可能です。
双方向のローカルルーターであっても、ブロードキャストが使えませんから複数セグメントにまたがるブラウジングには
セグメント毎のLMB(ローカルマスタブラウザ)に加えて各セグメントのブラウズリストを統合する
DMB(ドメインマスタブラウザ)が必要になってきます。DMBはPDC(プライマリドメインコントローラ)として
機能できないといけないので高価なサーバー製品を購入しなくてはなりません。
裏技的にSamba(Linux,BSD)を使うことができますが当然常時稼動のサーバーでないとならないので家庭では無理でしょう。
厄介5 複数セグメントでの運用にはスキルと機器が必要。
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