パチカンのしったか講座１

What's　パチカン
　パチモン管理者の略です、ちゃんとしたネットワーク管理者ではなく単なる家庭内LAN管理者兼ユーザーである 私が『TCP/IP』という何だか得体の知れない物について疑問に思ったことなどを調べてまとめてみたものを書いて みたいと思います。
　ここでは思い切ってアバウトな説明をしようと思います、細い部分の正確さにはこだわらず簡単に説明することを 心掛けます。あなたが優れた理解力、いうより推察力と沢山の幸運を持ち合わせているならばTCP/IPの正体を つかむ事ができるでしょう。（笑）
　もし記述に間違いを見つけられました時は、ご連絡下さいますようお願い致します 連絡先

プロトコルとは何か？
　TCP/IPの意味を辞典で調べると「ネットワーク・プロトコルの一種でInternetでの標準プロトコル云々」と 書いてあります。で、プロトコルを調べると「手順などの規約・約束事をまとめたもの」とあります・・・ 理解できません。のっけから”難所”に出くわしてしまったようです、苦労しましたがいろいろ調査してみました。

　私たちは意識せず習慣的に電話を掛けていますがこの電話のかけ方も一定の手順にのっとっているので これをひとつのプロトコルと考えることができます。そしてこの手順をしっかり守らないと通信は成立しません、 例えば呼び出し音が鳴った途端に話しはじめても相手には伝わりませんし、そもそもこれではデータが まるごと損失している状態です。ちゃんと通信(通話)するには手順を守ることが必要となります、 電話をするときには（無意識に）手順を厳守してるはずです。そしてこの手順をまとめたものが『プロトコル』です、 これは『電話プロトコル』とでも名付けておきます。

　実は通信・ネットワークの世界での考え方をしてみると『電話プロトコル』単独では通信が成り立ちません。 この世界の流儀では電話プロトコルの上層で『日本語プロトコル』または『英語プロトコル』が使われていると 考えます、そして下層では受話器を上げた後ダイヤル時に送られてくる信号を検知して指定された番号の電話機と 接続するプロトコルが働いていると考えます。
　ネットワークではこのようにいくつかのプロトコルを組み合わせて通信を行っていて、TCP/IPもその中の ひとつのプロトコルにすぎません。

　それではそろそろ電話の話を止めて実際のネットワークでの話に戻ります。例としてWebブラウズするときに どんなプロトコルを使っているかを調べて見ましょう。
　HTTP(HyperText Transfer Protocol)は単純なプロトコルで基本的にはテキスト形式のファイル(HTML=HyperText Markup Language)の 転送にかかわっています。ブラウザでソースを表示させると（インターネットエクスプローラでは「表示」 →「ソース」）このファイルを見ることが出来ます。まずHTMLファイルを取り寄せてみます、その時画像を使った ページであるとこのHTMLファイルの中に画像のファイル名と場所が明記されているのでブラウザはこれを理解して 再びサーバに画像ファイルを要求するわけです。そして材料が集まったところで画面表示のための様々な処理を開始します、 この処理はブラウザの仕事であり、通信そのものはファイルを集め終わった時点で既に終了しています。

　HTTPはファイルの転送のために使われるプロトコルではありますが、実はHTTP自身にはデータを 転送する能力はありません。HTTPはこの仕事をTCP/IP以下の階層に委任しています、言い方を変えると TCP/IP以下を使って(制御して)Webブラウズに必要なファイルをやり取りするためのソフトウエア的な 手順がHTTPと言うことになります。

　ダイヤルアップでプロバイダに接続してWebブラウズする時の様子を図にしてみました、プロトコルが 階層的構造を成してます。TCP/IPより下には電話回線とイーサネットの２パターンありますがTCP/IPはどちらでも 利用可能ということです。
　「Ethernet」とあるのはLANアダプタなどを使ったLANの規格ことですがここではLAN接続によるネットワーク回線 そのものも意味していると考えてください。
　「PPP」というのはPoint to Point Protocolでこれもプロトコルです、認証や圧縮をサポートする複雑な プロトコルのようです、モデムを使ったプロバイダへのダイヤルアップ接続の時などに使われていますが家庭内LANとは あまり関係しませんし、だいいち私自身が良くわかっていません。従ってこの講座では説明ナシです。
　さて次にTCP/IPについてですがここは基本ですので飛ばすわけにいきません。(^^; しかし私としては大仕事になりそうなので次回までの宿題にさせてもらいます。