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規格と速度について
家庭内での有線LAN
家庭内LANでは10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tの規格が混在していますが数年前から主流は
100BASE-TXになっています。異なる規格の機器の間での速度は遅い方の速度になりますが規格が違っても通信できないわけでは
ありませんので10BASE-T製品を使用することに差し支えはありませんが100BASE-TX製品に比べて安価ということでもありませんので
新規購入は避けるようにしてください。
1000BASE-TはGbE (ギガビットイーサネット)というカッコイイ名称で徐々に浸透しつあります。
出始めの頃と比べると価格もこなれてきましたので家庭への導入も検討に値するようになりました、今後出荷数が増えるにつれて
更なる低価格化と高性能化(低発熱・CPU負荷減少)が見込まれますのでもっと一般的になってゆくと思われます。
GbEではJumbo Frame(ジャンボフレーム)という転送効率を高めるための規格がありますが、
相手方アダプタ・SWハブともにJumbo Frame対応でないと通信できないし、現状では規格としての統一が不十分であり
フレームの大きさの限界値がチップによって異なったりしているのでどの機器でも限界を超えないように全てのフレーム値を
適切に個別設定する必要がある等々の問題があります。更に必ずしも転送速度の向上が見込めるとは限らず2〜3割のアップから
効果なし、場合によっては低下してしまったりと安心して導入できるスタンダードな規格にはなっておりません。
家庭内での無線LAN
規格乱立でユーザーにとっては大迷惑ですけれど、IEEE802.11b -> IEEE802.11a -> IEEE802.11g と発売されてきて
(違い)
更に従来のIEEE803.11aとは違う
世界標準IEEE803.11aまで
出てきてしまっています。
どれもメールやWebするだけなら問題ないけれど、本格的LANには役不足気味。家庭内ネットワークの達人はノートパソコンでも
有線LANを併用するとかしないとか。
実効速度
1000BASE-Tは1000Mbps、すなわち1秒当たり1000メガビットの転送能力
(ちなみにCD-ROMが650MBメガバイト = 5200Mb)
ということになっています。しかし実際にネットワークでファイルコピーしてみてもこんなに出やしません、
3GHzオーバーのPentium4を搭載したメーカー製フラッグシップモデルでも半分も出ないのではないかと・・・
(私の家の古いパソコンでは20Mbps程度、新しいパソコンでも300Mbps以下しか出ません。)
なぜでしょう?
実はエクスプローラでネットワーク間のファイルコピーの操作をした時の動作は見た目では簡単に見えるのですが
けっこう大仕事なのです。
送信側パソコンがデータをHDDから読み出す時間+LAN転送用にデータを再構築(変換)したり元に戻したりする手間(ロス)
+受信側パソコンがHDDに書き込むまでの時間など、これらの時間はLANアダプタの転送能力がいくら優れていても
削減できないLANとは無関係な仕事が必要とする時間なのです。
LANアダプタ自体は理論値の8割程度の仕事はこなせるのですが大きなファイルを途切れなく効率的にHDDから読み出し
素早くLAN転送用のデータに分割加工してそれを効率的に途切れなくLANアダプタに渡したり、またLANアダプタから
受け取ったデータをちゃんと元のファイル形式に復元しHDDに保存するのにはパソコンの処理能力をかなり必要とします。
* 転送速度を低下させる可能性が一番高いのはHDDの能力、1000Mbps出せるHDDは現在市販されていない。
(HDBENCH
などであなたのHDDの能力を調べることができます。)
また、データを読み書きする場所がCドライブなどでは速度低下の要因となる可能性がありシステムファイルのあるHDDと
別のHDDに読み書きする場所を用意するのが望ましい。
** 個人的経験則に過ぎないのですが98やMeは遅く2000やXPの方が速い。
*** メモリは多い方が望ましい。2000なら256MBでも良いかもしれないけれどXPで256MBだと明らかに遅い。
**** 拡張ボード用のPCIバスの転送レートが1064Mbpsなのでギガビットのボード一枚でギリギリ、普通は他の増設ボードが
あり共有するので役不足。サーバー用として販売しているマシンは8倍のPCI-Xバスを実装しているものが多い、
個人用途向けですと最新のPCI Express (x1で2.5倍)対応マシンが望ましいでしょう。
***** 速度の目安(HDD-7200rpm、CPU-1GHz以上のパソコンで)をテキトーに記してみますと、10BASE-Tで5〜7Mbps位、
100BASE-TXで40〜80Mbps位、1000BASE-Tで200〜300Mbps位だと思います。
IEEE1394、USB 2.0のように専用機器をそれぞれ数十センチのケーブルで直接つなぐのとはレベルが違います。
LANの場合場合、ほかのパソコンとつながるのだし、100m(スイッチ・ルーター経由で無限)離れていても大丈夫だし、
接続できる台数制限も無いようなものだし、ケーブルは一本だけなのです。苦しい条件のなか頑張って
信号線の共同利用やエラー訂正をしているので速度については大目に見てあげてください。
無線LANはパソコン性能より電波の状態がものをいいます。理論値そのものが瞬間風速的インチキ表記なので 実際の速度はもっと低く最良の電波状態であっても半分以下らしいです。
LANアダプタ 必須
最近のパソコンでは標準装備となりつつありますが付いていなければ購入してきて装着します。
デスクトップならボード型、ノートならPCカード型、両方に使えるUSB型もあります。
なるべくなら低速な10Mbps専用製品、PC Card Standard規格製品、USB1.1対応製品は避けてください。
バッファロー
コレガ
ケーブル 必須
100BASE-TXでしたらカテゴリ5、1000BASE-Tではカテゴリ6かエンハンスドカテゴリ5を使用します。
薄型タイプや極細タイプもあるので用途に合わせて選択してください。
適切でないステップル(U字くぎ)で強く打ち付けたり、ドアに挟んだり、重い家具の下に敷いたりすると
つまらないトラブルの原因になるのでご注意を。きれいに配線するにはモールを用います。
サンワサプライ
エレコム
エレコム
ハブ (必要に応じて購入)
ブロードバンドルーターがハブ機能を内蔵していれば購入する必要はありません。
GbE対応製品はまだ少し高価ですね。Jumbo Frame使用時や高負荷時に不安定になる傾向の製品の噂もチラホラと・・・
稀にフレームロスが発生したとしてもネットワーク全体で訂正するので家庭内の使用ではほぼ問題ないでしょう。
アイ・オー・データ
エレコム
ブロードバンドルーター (必要に応じて購入)
ひとつのインターネット回線(正確にはIPアドレス)を複数台のパソコンで共有するための機器。
BB(broadband)ルーターと略されることも多い、さらに略して「ルーター」というケースもあるがネットワーク用語で言う
ルーターとは似て非なる動作をするので
混同するような呼び方は避けるのが懸命だと思う。
IPマスカレード=NAPT=
Network Address Port Translationという仕組みで複数台同時接続を可能にしている。
市販のBBルーターはスイッチング・ハブを内蔵していてパソコン接続用に4ポート程度が用意されているけれど
無線BBルーターではLAN側に1ポートしかない製品が多い。複数台接続したければクロスケーブルとハブを用意ればよい。
取り付けとドライバインストール
購入した製品に添付されているマニュアルに書かれている通りに作業すること、
最近の製品では取り付けより先にドライバ・インストールするものもある。
デスクトップ型でボード増設の経験がない人はアットマーク・アイティの
記事
を参考に。
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